北巨摩〈きたこま〉の今 ・〈新規就農者〉 Kosai Farm
年が明けたと思ったら、もう立春です。時の経つのが年々早くなっているように感じます。1月は、私の年齢カウンターが一つ回る月でありまして、53歳になったことが大いに関係しているようにも思います。人生の大先輩の皆さんには「まだまだ若い」と励まされますが、心身ともに小さな不具合が増えてきています。現実を受け入れてうまく付き合っていかねばならないと思うこの冬です。
さて、この1月は多くをみそづくりにあてました。昨年までは毎土曜日にやっていたのですが、正月明け、厳寒の時期は他のしごとがそんなにはかどらないので、思い切って集中して作業することにしました。前日に大豆を水に漬け、早朝より煮上げ、つぶして、麹と混ぜ合わせ、樽に詰めていきます。写真がその工程の一部になります。そんなに難しいことはない単調な作業なのですが、多くの皆さんに「おいしい」と褒めて頂けるみそなので、やりがいがあります。暗いうちから起きるのは少し辛かったですが、この冬に予定していた量、無事に仕込み終えました。しっかり発酵・熟成させ、来冬に開封します。どうぞご期待ください。
寒い冬の間は、今年の作業計画を立てたり、中長期的な取り組みを考えたりする時間でもあります。私が今考えている農作業計画は… 昨年うまくいったお米、にんにく、玉ねぎは同じように収穫できるよう取り組みます。味噌の原料でもある大豆は、サルに食べられ散々でしたので、目標の収穫量が確保できるように対策します。失敗したやまといもは、いもがあれば必ずまた芽を出すはずなので、昨年の畑をそのままにしてみることにしました。県の農務事務所の担当官の助言もあり、賭けてみます。もう少し寒さが緩んだら、年末までに間に合わなかった畑の整理、マルチシートはがし、ハウス内の整理などを行って、その後、玉ねぎへの追肥やトラクターでの耕耘作業を進めていく予定です。今年も頑張ってみます。
中長期的な取り組み、いろいろ思いを巡らせているのですが、今最も強く思っているのは、ご好評いただいている「てづくりみそ」の仕事をもう少し広げられないかということです。具体的には、今は甲府の老舗店にお願いしている「麹づくり」を自前でできないかという内容です。老舗の五味さんも「やるなら力を貸すよ」と言ってくれているので、この1年、「麹づくり」が自前でできるかどうか模索してみるつもりです。
平飼いたまごの徳光さんとたおファームさんは、厳寒の中、たまごとりや鶏の世話に日夜勤しんでいます。野菜作りの皆さんは、レタスの苗づくりなど、春作に向けた準備をすでに始めています。今年も、安心・安全の新鮮野菜や平飼いたまごを皆さんにお届けして参ります。引き続きまして、何卒よろしくお願い申し上げます。
自然栽培米・てづくりみそ、定期的にお召し上がり頂ければ嬉しいです。たくさんあります。ご注文お待ちしています!
※ 南アルプス・八ヶ岳山麓のエリアは町村合併を経て今は北杜市〈ほくとし〉の地域になりますが、昔は北巨摩と呼ばれていました。この響き、僕は何となく好きなので、使わせて頂きます。