こさいたろうの視点・論点 0136
2020/04/04
休校つづく・いっそ夏休みまで休校もあり?
【 息子の学校の動き 】
2/27(木)政府が学校の休校を要請
2/28(金)3/2~3/15の休校を決定
3/6(金)3/16からの再開を検討中、卒業を祝う会は3/21に変更を予定、3/13最終判断の予定
3/13(金)休校を春休みまで延長、卒業を祝う会は中学生のみ3/19に
3/19(木)卒業を祝う会(中学生)
4/1(水)休校延長決定、4/19(日)14:00~再開予定、4/10頃再連絡予定
これが、うちの息子の学校の、休校に関するこの間の経緯です。小中学校一体、半分が寮生で、残り半分も電車等の通学生である学校のため、公立学校とは対応が違いますが、一貫して休校であることは同じです。
子どもは一か月以上、ずっと在宅です。たまに近所のテニスコートで少人数の友達と練習、ごくたまに買い物に連れ出す、以外は家にいます。三食食べます。この半年くらい食べる量が増えています。宿題のない学校なので、話に聞くような山ほどの課題やオンラインの授業などは全くありません。学校から「過ごし方」の助言や指導もありません。でも、まだ中二なので朝早起きはできません。学校に行かなくていいのでますますです。運動もあまりしないし、友達にも会えないし、CPやテレビ、スマホからどうしても離れられないし、かといって家の手伝いはすすんでしない。父は家が仕事場なので、年がら年中、いやでも目に入ります。なので、どうしても小言が出てしまうし、どなってしまうこともしばしば。そのあとで、自己嫌悪。そんな一か月を過ごしています。息子を始め子どもたちが最もかわいそうなことに違いありませんが、親の心にも徐々に影響が及んでいることを実感します。仕事のスピードは落ちていますし、酒量は若干増え、過食気味でもあり、夜の寝つきが悪くなってきています(眠れてはいますが)。ほかの家は、ほかの親は、皆さんどうなのかなぁと思いつつ、なんだか聞きにくいし。やり場のない辛さが続く毎日です。どうやって気持ちを切り替えられるか、考え中です。
息子は、このボロ家が好きなようで、実はなんだかひょうひょうと暮らしています。学校が休みの間、寝たいときに寝て、起きたい時に起きる、勉強はしない、やりたいことだけやる、っていうので本当にいいのか、いろいろ話し合って、学校の一時限に合わせた簡易時間表を作って過ごすことを彼は決めました。なかなか決めた通りには行きませんが、それでも、それを気にかけながら、数学とか社会とか国語とか体育とか言いながら何かしらやって生活しているのは、新中二としてはまあまあ偉いのかもしれない、と最近思って接しています。こんなに自然に囲まれた環境なのに、テニス以外は外に出ないタイプですが(苦笑)
学校以外の活動として、硬式テニスのスポーツ少年団に所属しているのですが、そちらも活動自粛が続いています。順番で、今年度の保護者会長をやる予定なのですが、総会も開けず宙ぶらりん。春の親子レクリエーションの準備だけは進めていたものの、北杜市から感染者が出て、万事休す。普段の生活を当分あきらめ、自分たちの健康を、とりわけ命を守るために最大限の努力を払わねばならないと、他の親の方々と確認しあいました。
こんなふうに過ごしながら、考えました。
息子の学校、今のところの再開予定は4/19。でも、ニュースで見る日本全国の現状、世界の現状はそんなに甘いものではないというのが肌感覚です。特に日本は、医療崩壊を防止するという観点から(?)、検査の数がとても少ないわけです。発症していない感染者がどれだけいるか、全くわからないわけです。とすると、感染が終息するにはかなりの長期になる可能性が高いと思うのです。それならば、数週間先を開校予定に設定し期待を持たせながら、また延長また延長となってがっかりが続くよりも、もうここは腰を据えて「夏休みまで登校停止」くらいの大胆な決定が必要ではないでしょうか。中途半端に平常の再開を目指し続けるより、新しい環境を作る方がよいのではないでしょうか。そうなれば、家での学習をどうするか、運動不足にどう対応するか、濃厚接触にならないような登校日の設定を考えるとか、数か月学校に行けない前提でいろいろなアイデアを出し合い、実行しやすくなるのではないでしょうか。これを機に、オンラインを活用した授業をスタンダードにするくらいの意気込みでやればいいと思います。息子の学校の「卒業を祝う会」がZoomというシステムでオンライン中継されたことも、こんなことを考える大きなきっかけでした。
逆転の発想で活路を見出すことを考えるべき、そんなことを思う毎日です。
農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)