こさいたろうの視点・論点 0116
2019/10/27
水害について、Twitter上でのやり取り
先にご紹介のとおり、水害を目の当たりにした私の思いをTwitterに載せましたところ、ご意見を寄せて頂きました。一件だけ、しかもとても短いやり取りですが、私にはとても嬉しいものでしたし、有意義な議論になったのではないかと思います。今号ではそのやり取りを紹介してみたいと思います。
【 こさいの一連のツイートを受けて(引用)】
(※ ご意見)それを諦める事は、立場の弱い者から順番に生存権を奪う事に他ならないと思います。不躾にすみません。
(こさい)いえいえ、ありがとうございます。治水を諦めろと申してはおりません。ただやみくもにもっともっと、ってダムを大きくしたり堤防を高くするのは違うんじゃないか、と思うのです。想定外はいつかきてしまうはず。自然と共存する道があると思えるのです。
(※ ご意見) 今回被害に遭われた各地が無策であったとは言えませんが、本格稼働前の八ッ場ダムや、春日部の外郭放水路といった対策を取れた利根川(江戸川)は氾濫を防げました(石田川など氾濫はあったようですが)限界はありますが、日本列島に人が住む以上、継続的な治水を怠ることはならないと思います。
(こさい)これもですね、そうではない、というつもりはありません。ただ、あと少しでも降雨量がませば、結果は分からないと思うんです。うちの近くの釜無川も、あと少しで氾濫していたかもですし。考えどきがきていると思います。
(※ ご意見)少しでも氾濫を遅らせると言う意味では無意味な事はないと思うのですが。仰る通り全てを均等に維持していく限界を考えると、居住する範囲を狭めていく等の方策が必要になる時期にはきていると思います。本の「撤退の農村計画」がそういった内容らしいですがまだ読めてません。
(こさい)ありがとうございます。おっしゃる通り、無意味ではないと思います。ただ、治水のためにそんなに金をかけ続けられるかな、と思います。自然災害を避けて通れない日本は特に、自然を制御する生き方には限界があるのではないか、と。書籍の紹介、ありがとうございます。読んでみたいです。(引用、終わり)
こんなやり取りでした。この方のおっしゃる通り、これまでの治水対策がなければさらなる被害拡大を招いていたかもしれません。これまでの治水対策の効果はあったものと思います。でも、今回の被害を見ていると、被害ゼロにするための治水対策はできるのか、私は大いに疑問を感じました。
私が問いかけたかったのは、「どこまでやればいいのか」「どこまでカネをかけるのか」「ダムや堤防を造り続けることが最善か」などといったことですが、この方とのやり取りを通じて、分かりやすく浮かび上がらせて下さった気がします。
この度の災害を通じて、自治体ごとに作成してある「ハザードマップ」の存在が改めてクローズアップされました。洪水が起きる可能性を示した地図、結果としてはかなり精度が高かったようです。日本の災害への備え、治水などのレベルの高さを示していると言えます。
私たちがこれから考えるべきことは、ダムや堤防をつくることで被害を食い止めることから、災害を避けて生きる、被害を受けないように自分たちが動く、そのような方向にシフトすることではないか、と強く感じます。
この方にご紹介頂いた書籍、「撤退の農村計画」、まだ読んでいませんが、読んでみようと思っています。
農夫 こさいたろう(小斉太郎;元 港区議会議員)
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